
小林英健
Leader’s word「利他の精神で人々の健康を支えます」
學校法人近畿医療学園 理事長
「すべては患者さんの為に」銀行員から柔道整復師へ学校を創った小林英健氏の歩み

現在の仕事についた経緯
大学生の時に心理学を専攻。その講義の中で幸福論を学ぶ。人は好きなことをしている時に幸せを感じるということを学び、生きがいと思える仕事に就くと決める。でもどんな仕事が自分にとってやりがいを感じるかは分からなかったので、とりあえず、銀行に入社しました。でも、やっぱり銀行の仕事にやりがいを感じることができず、銀行を辞めたいと思い始めました。そんな時、整骨院の先生との出会いがあり、自分がやりたいのはこの仕事だと思いました。銀行を1年で退職して専門学校に通うようになりました。2年間学校に通い、柔道整復師という国家資格を取得しその年に整骨院を開業しました。
仕事でのこだわり
全ては患者さんの為に、と思って仕事をしてきました。
整骨院を開業してから、どこへ行っても治らなかったという患者さんにたくさん出会ってきました。ぎっくり腰を1回で治す。病院でヘルニアの手術を勧められた方を、手術せずに治す。そうした結果を出すことこそが、患者さんの信頼に応えることだと考えています。
電気を当ててマッサージをするだけで終わらせるのではなく、目の前の患者さんの痛みを本当に取り除くこと。その姿勢は、学校をつくった今も変わりません。何かを判断するときの基準は、いつも「患者さんの為になるかどうか」です。
仕事での嬉しい瞬間や楽しい瞬間
どこへ行っても治らなかった患者さんの痛みが楽になり、「小林先生のおかげです」と言っていただけた時です。
痛みを抱えて、いくつもの病院や治療院を回ってこられた患者さんにとって、その一言には特別な重みがあると思います。銀行員時代には感じることができなかった、この仕事ならではのやりがいです。
大学で学んだ幸福論に「人は好きなことをしている時に幸せを感じる」とありました。患者さんに感謝される瞬間は、生きがいと思える仕事に出会えたことを実感する瞬間でもあります。
転機になった出来事や決断
學校法人を立ち上げることができたことです。
本当は整骨院をたくさん立ち上げたかったのです。そのために専門学校に卒業して、国家試験に受かったら小林整骨院で働いてくれませんか?という求人票を出していたのです。何人かが受けに来てくれて採用したのですが、全く仕事ができなかったのです。臨床的な技術を学んでいなかったのです。今の学校教育が国家試験に受かるための教育しかしていなかったのです。学校を卒業して国家試験に受かってもペーパードライバーなんです。
その頃、マスコミも整骨院は保険証を使ってマッサージをしていると言い出しました。私の整骨院はぎっくり腰を1回で治したり、病院でヘルニアの手術しなさいと言われた患者さんを手術せずに治していました。でもほとんどの整骨院が電気を当ててマッサージをすることしかやっていませんでした。これは学校教育から変えないといけない。そうだ、学校を創ろうと思いました。

今後、仕事でやりたいことや叶えたい目標
次男が医師免許を取り、クリニックを開業しました。今後は西洋医学と東洋医学の医療連携をやっていきたいと考えています。
病院での医療と、柔道整復や鍼灸による治療。それぞれの強みを持ち寄ることで、患者さんにとってより良い医療を提供できるはずです。すべては患者さんの為に。
そして、いずれは総合病院を創りたいと思っています。
同じ道を志す次の世代へ
この業界は人から感謝され、将来性があり、安定していて、やりがいのある素晴らしい仕事です。
私自身、銀行に入ったもののやりがいを感じられず、1年で退職して、整骨院で働きながら専門学校に通い柔道整復師になりました。遠回りに見えても、本当にやりたいと思える仕事に出会えたことが、今の自分をつくっています。
ただし、国家試験に受かることがゴールではありません。資格を取っても、臨床の技術がなければ患者さんを治すことはできません。現場で通用する技術を身につけてこそ、患者さんに感謝される治療家になれる。その思いで、私は学校をつくりました。
10年後の業界をどう見ているか
10年後は総合病院を建てて、医療業界を牽引していきます。
国家試験に受かるためだけではなく、現場で患者さんを治せる技術を身につけた柔道整復師や鍼灸師を学校で育てる。そして整骨院、クリニック、総合病院が連携しながら、患者さんを支えていく。
「すべては患者さんの為に」。その思いを軸に、患者さんを支える仕組みを広げていきたいと思います。
小林英健
學校法人近畿医療学園 理事長
関西大学卒業後、銀行に入行。在職中、取引先であった鍼灸整骨院の先生との出会いをきっかけに柔道整復師を志し、1年で退職する。整骨院に勤務しながら専門学校で学び、柔道整復師の国家資格を取得。1985年に小林整骨院を開業する。国家試験合格のための教育だけでは現場で通用する治療家が育たないという課題意識から、2008年に柔道整復師・鍼灸師を養成する専門学校を開校。現在は學校法人近畿医療学園の理事長として後進の育成に力を注ぐとともに、西洋医学と東洋医学の医療連携、そして総合病院の設立を目指している。


